日本サッカー協会(JFA)は8日、パリオリンピック(五輪)のアジア最終予選・北朝鮮戦(24日・平壌、28・国立)に臨むなでしこジャパンのメンバーを発表し、第1戦の平壌での開催が、中立地に変更される可能性が高まった。

会見に臨んだ佐々木則夫・女子技術委員長が、アジアサッカー連盟(AFC)が北朝鮮のサッカー協会に「中立地での開催会場出すように」と通達をしていることを明かした。

昨年12月に平壌での開催が決まった。寒さで人工芝の凍ったグラウンド状況が予想されるが視察ができない状況。試合の準備面で大変であることをAFCに伝えていた。佐々木委員長は「人工芝で凍っていたら危険だし練習するのもリスクがある選手を守ることから考えてあまり安全ではない」とし、生活面についても「試合会場の環境、そこに挑むコンディショニング、今まで経験のない状況下からやらなくてはいけない」と説明した。

そこで2月に入り、AFCが北朝鮮に中立地での会場提出を求めていることが共有された。2週間に迫っても開催国・会場が決まらない異常事態も、佐々木委員長は「北朝鮮のホームゲームが一番大変。変更になった場合もさまざまな案件がクリアになるので。全てポジティブにとらえている」と話した。【岩田千代巳】